農商工連携推進人材育成塾 受講生、初の起業へ

静岡市駿河区北丸子の主婦金丸雅子さん(48)が、県中小企業団体中央会が2年前から実施している農商工連携推進人材育成塾の受講生として初めて、企業組合の設立準備を進めている。設立すれば県内初の事例。葵区大岩の金丸さんの実家で農産物販売などの事業を展開する。
企業組合は最低資本金制度がなく、少額資本で法人組織を設立できる。個人のノウハウを持ち寄って起業したり、特技などを生かしてニュービジネスを始めたりするのに適している。
金丸さんは第1回の育成塾出身者で「昔ながらの農業や習慣を継承したい」と参加。修了後は小売り現場体験や、レストラン経営者による野菜栽培教室などで経 営手法を学んだ。「旬の野菜を地産地消し、自然と向き合いおいしく食べる工夫を地域に広め、生産者と生活者の価値観を共有させたい」と意気込む。
企業組合は親族を発起人に9月に設立の予定。店舗は実家の空きガレージ約20平方メートルを利用する。生産者から直接仕入れた野菜や果物、自家製の総菜、 菓子類を販売するほか、地元食材を利用したレシピの開発、廃油石けんなどの資源循環事業も行う。地域コミュニティーの場としても活用したい考え。
育成塾は中小企業庁の委託事業として全国約50カ所で2年前から実施している。商品開発や販路開拓手法、中小企業経営論などを学び、異業種交流や連携で新 ビジネスを創出するのが狙い。県内で60人、全国で約5千人が受講している。育成塾の受講生が起業するのは全国でもまだまれという。


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